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板橋 慶造
情報の科学と技術, 44(11), p.619 - 623, 1994/00
地域によって情報環境に違いや差が存在すると考えられる。昨今の通信ネットワーク網の進行はこうした地理的障壁を解消するものとして期待されている。そこで、本報告では、地理的に研究所が分散している日本原子力研究所の研究者にとって、情報利用の面で情報の地域格差が存在するのかどうか、いくつかの例を通して検証を試みた。この結果、東海研究所内の各研究室においても、図書館との距離の差が図書館利用の差となって表れた。こうした情報格差を最小限にするため、新着情報誌の配付や長期貸出図書制度等を実施している。今後、ネットワーク網を利用してこうした情報格差を少しでも解消するため、一次情報の電子媒体化をすすめること、あるいは既に電子媒体化されているものの有効利用を図る必要がある。